「歯ぎしり」「噛みしめ」は決して特異なことではありません。一種のくせと考えてよいと
思います。
ですから特に問題を起こさない限り放置しても構わないのですが、人によって違いますが、
時には次のような問題を一部引き起こします。
1)歯への障害:歯の磨耗・歯の破折・歯がしみる・噛むと痛い・修復歯の破損等
2)歯周組織への障害:歯肉炎・歯周病(=歯槽膿漏)
3)顎関節への障害:顎関節症・開口障害・カックン音
4)全身への障害:顔面痛・頭痛・肩凝り・腕のしびれ・腰痛
5)その他:舌痛症・むちうち症状・倦怠感・難聴・耳鳴り・めまい・インプラントの破損等
これらの症状のすべてが「歯ぎしり」「噛みしめ」からくるわけではありませんが、無用な悪いくせはなくしておく方がよいと思います。
このくせは眠っている時などに起こるので気付きにくく、治すのも治しにくいものです。
当院では治す方法の1つとして、
個人の歯型に合ったプラスチック又はゴム製のスプリント(ナイトガード)を使用します。
(スプリント療法)この装置を入れることにより、症状が治るとは断言できませんが、かなり改善されることが多いようです。
又、上記障害の予防にも役立ちます。
上記のような症状でお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
 
◆ナイトガードの使用法
1)夜、寝ている時のみ、上の歯にはめておきます。最初は違和感がありますが、数日で慣れますので毎日続けて下さい。
2)朝、起床時にはずし、歯磨きと同時に清掃し、昼間はコップの水の中に入れ清潔に保存します。
3)使用後1〜2週間後、装置をご持参の上来院して下さい。
4)症状が改善された後の継続使用については個人差がありますので、担当医の説明に従って下さい。
ナイトガード  
 

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